ハードな労働環境からくる疲労
看護師の仕事は肉体労働と言っても過言ではないほど仕事量が多く大変重労働です。医師の診療補助から患者さんの問診、注射や点滴、管理などなかなか腰を下ろすことは少なく立ちっぱなしで仕事をしています。そのため疲労がたまり肉体的ストレスを感じる看護師も少なくありません。

不規則な勤務体制による疲労の蓄積
看護師の仕事は24時間体制で患者さんを見守るため、2交代または3交代のシフト制の勤務が多いです。どちらにせよ不規則な勤務で労働負担も大きく、また日勤時と睡眠がずれてしまい生活リズムも崩れてしまいます。慣れてしまえば平気だという人もいますが、夜勤では周囲が気になり寝付けず仮眠がとれないことや、長時間労働に関わらず十分な休憩をとることができないまま仕事が終わらず、残業や夜勤明けでの勉強会への参加などにより寝不足と疲労が溜まっていきます。

疲労は不眠症のもとに
不規則な勤務により短時間の仮眠しかとれないことや疲労が溜まりすぎることで不眠症を引き起こすことがあります。疲労により眠いのに脳がさえて寝つきが悪くなり入眠障がいに陥ったり、途中で目が覚めてしまったり、睡眠を満足にとれないまま出勤を繰り返し、徐々にホルモンバランスも乱れ不眠症になってしまう看護師も多いようです。

ストレスがもたらす無力感
看護師として仕事をしていると、周りの看護師と比べて自身の看護スキルが不足していると感じて落ち込み、仕事ができないと自信を失うことがあります。多忙な労働環境により看護が十分に出来ていないと感じることが積み重なり、患者さんに対し十分なケアが出来ていないのではと不安に襲われ、精神的なストレスが徐々に溜まっていきます。
精神的なストレスが溜まることで、食欲が低下し食欲不振気味になったり、胃に不調を感じ常に体がだるくなり、うつ症状の前段階の症状がみられるようになります。食欲が低下すると、体力の低下に繋がりますます疲れがとれなくなり、疲労が溜まり倦怠感に包まれるようになります。
うつ状態が進行していくと、患者さんに何か変化があった際に大きな責任を感じてしまい自身の力不足が原因だと感じるようになります。そうした精神的ストレスは肉体にも影響を及ぼし、寝つきが悪くなり、寝つきが悪いことで寝入るまでの間に業務のことを振り返り何かと自分を責め、そして無力感に襲われ、正常な思考が出来なくなりますます自分を責め立てる悪循環に陥るのです。

苦手な人が職場にいる看護師へ
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多くの看護師がストレスを抱える原因
最も多いのは人間関係の問題
医療の現場ではチーム医療が重要ですが、派閥ができたり、嫌がらせやパワハラなどの人間関係によって引き起こされるトラブルでストレスを抱える看護師がとても多いです。
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どんな悪影響を及ぼすか
メンタルが崩れてしまうかも
夜勤や残業でストレスが溜まるとメンタル面に不調をきたします。ストレスによって時にはうつ病になってしまうこともあり、看護師のメンタルを守ることは医療機関の大きな課題です。
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ストレスを軽減するためには
どのように対応すべきか知る
誰しもがストレスを避けることができない現代社会にて、ストレスに負けないための健康的な心身のつくり方を知りましょう。ストレスをこまめに発散し、物事のとらえ方を変えてみてください。